皆さんは「過放電」という言葉をご存知だろうか? 私は頭では分かっていたのですが、これまで実感として痛い目にあった事がなく「だから何なの?」くらいの認識しかありませんでした。
しかし、この度「過放電」により新品のアップルペンシルがお亡くなりになってしまい、改めてリチウムイオン電池の特性を再認識し、それに伴い気づいた事があったので、ここに私の失敗と経験、気づきを記録しておこうと思います。
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4年放置のApple Pencil 第二世代
以前、このblgで書いた記憶があるのですが確か…… ビックカメラでビットコインが使えるようになった時、税策でiPadを買いそのついでに一緒に買ったアップルペンシル。
もはやその存在すらも忘れていたのですが、最近無事「ポケモンGO」を卒業する事ができ時間的余裕がかなりあるので、ちょっとiPadで本格的な絵でも描こうではないか… ってそうそう「じゃあアプペンを充電しなきゃだよね・・」
Apple pencil(第二世代)は、ワイヤレス(非接触充電)だからiPad本体(Air4)のサイドラインにペッタんこしてあげればいいらしい。
0%から進まん…
何で?
ペアリングはすれど一向に充電されず、iPadの再起動・機内モード・Wi-Fi・Bluetoothのペア解除、IOSの更新、考えうるあらゆるトラブル解除方法を数日間試みるも昏睡状態から一向に覚める気配はなかった。
ここにきて初めて「まさか過放電?」というワードを思いだし… 一体いつからだ? っと新品の箱に添付されていたレシートを確認すると・・
4年前かい!!
ちなみに、今更だが過放電を簡単に説明すると、長期にわたりバッテリーの使用がなく「カラッカラ」になってしまうと自己放電を始め、その状態を長く続けてしまうとバッテリーの劣化、最悪の場合使用不可になってしまうそうな。
次に「長期ってどのくらいの期間なの?」とSiriにお伺いしてみたところ「6ヶ月以上かな」というありがたいお言葉を頂きました(ありがたくはない)
あれっ?
放置プレイだらけじゃん!?
思えば、私が持っているアップルアクセサリーは全てリチウムイオンバッテリー(現在は普通の事なんだけど)
例えば、ipod touchにair pods・shuffleと、どれもこれも新品からほぼ未使用状態だったような気がするのだが…… っておいおい、どれも3年どころじゃない5年10年放置選手だっているではないか!
確認してみるか…
ほぼ「過放電」確定のiPod touch
なぜ私が新品で、こんなにも古い機種を2台持ち(実質3台なんだけど)しているのかと言えば…
その理由を書き始めたら、とんでもなく長くなりすぎて戻ってこれなくなったから、結局ハショる事にしたそうな(今度暇なときにでも書いてみよう)
それはともかく、もう2台とも間違いなく5年以上経過していて、充電した事すらないんだしコリャ間違いなく逝っちゃってるよね…
んっ?
普通に充電できて使えそうなんですけど… 一台なんかは10年以上は通電してないだろうに全く問題なさそう… ってどゆこと?? アップルペンシルとの違いは何?
4年以上放置のAir pods達
まず最初に「ライトニングケーブル捨てなくて良かったぁ〜ん」と本気で口にしてた事をお伝えしよう。
家中のデバイスは、ほぼTYPE-C-Cに統一されつつある中で、こんなトコに「ライトニングの呪い」が残っていたとは迂闊であった。
それはさておき、元々イヤホンで音楽を聞くという習慣がなかっただけに、ノリで購入はしてみたものの、やはり一度も充電する事なく放置されていたAir Pods達。
がっ! こちらも、ケーブルに繋ぎ最初こそオレンジ点灯であったものの、30分もたつと満充電のグリーンライトに変化し、ペアリングで音の確認もできた(何で?)
その後、shuffleも充電し普通に音楽が聞ける事が判明した。つまりアップルペンシルのみ「過放電?」でオシャカしたという事になる。
これは何かあるのではないか・・
調べてみた
何度も言わせんなや…
Siriに聞いてもつれない答えばかりだったので仕方なくwebで調べてみたところ、アップルペンシルのこのような症状は、かなりの人が陥る「あるある」らしく、共通した原因はやはり「放置していた」事が多いようだ。
しかし、リチウムイオン電池の「過放電」が原因であれば、上記した私のアップルデバイス達はなぜ全く問題がないのだろうか。
これはもうリチウムイオン電池の特性というより「アップルペンシルの特性」と言えるのではないだろうか……。
そしてさらに詳しく調べてみると、アップルペンシル第一世代所有で「過放電」により壊れてしまった人もいるにはいたが、かなりの数のユーザーは何だかんだで「復旧」したという人の方が多かった印象(システムエラーも含め)
私のペンシルは「第二世代」なのだが、かれこれ一週間近くは懸命な看病を続け、あらゆるシステム的な原因を試みるも復旧せず、この違いは一体何なのだろうか……。
結論(推測)
おそらく私のアップルペンシル(第二世代)が復旧できないのは、過放電だけが原因ではなく「
もちろんリチウムイオン電池の特性
・過放電は良くない
・満充電も良くはない
という「かまってちゃん気質」なのは理解しているが、それだけだと私のアップルデバイス達・ペンシル第一世代の復旧率を考慮するといまいち納得がいかないのだ。
ちなみにアップルペンシル第一世代の充電方法は、直接iPadに差し込むという摩訶不思議なスタイルとケーブル接続の2つが存在する。
しかし第二世代はワイヤレスのみ。モデルケースが一件しかないだけに推測の粋は出ないが、ワイヤレス充電は磁界の仕組みを使って電力を生成する為、どうしても電力ロスが生まれてしまい「充電力」が弱くなってしまう。
対して直接電源に接続したケーブル充電は、例え過放電で弱ったバッテリーでも「勢い」で強引に充電できちゃうみたいな……。
おそらく、男子諸君であれば誰しも経験があると思うが「固い状態のモノであれば楽に挿入できるが、柔らかい状態のままだとどうしても入らなくて焦ってしまう」 そんな… 切なくも悲しい感じをイメージしてもらえたら良いと思う。
誰しもじゃねぇわ
緊張しちゃうのよ
同じ「棒つながり」ではあるものの、私スティックであれば簡単に「元気100倍アンパン」になれる便利アイテムも存在するが、アップルスティックにいたってはそんな裏技は存在しない(ワイヤレスのみ)
つまり、物理的接続充電ができないアップルペンシル2ndに至っては復旧が難しいのではないだろうかという結論に辿り着く。
結局のところ、仕事や日常的な趣味で使用している人ならともかく、私のような「にわか的棒使い」では、常に過放電を気にしなければならず少々扱いが難しかったのではないだろうか。
っとまぁ一人遊びはさておき、選択肢としては分解をして遊ぶか、カスタマーに連絡して「修理という名の新品交換」をしてもらうか……。 それなら新品を買った方が安くて早い気もするしさてさて……。
過放電には気をつけましょ!