昭和・平成・令和と… サブスクのなかった時代から生きていれば、そりゃあもうDVDが嫌でもたまってきますよ… 普通に。
そんなDVDを選別・断捨離しつつ「こりゃ永久保存版だわ!」とアガる作品は是非とも簡単デジタル化で、劣化なしのデータにしちゃいましょ!
今回の方法は、各種アプリ(ソフト)を使う事なくDVD内のデータ「VIDEO_TS」からVOBを抽出し結合→USBメモリーに移すまでの作業となります。
デジタル化(MP4)のメリット
ご覧のようにまず「省スペース化」が可能になる。左の自炊DVD約50枚程度(しかも薄型ケース)であれば、右のUSBメモリー1個に収まりなお余裕があるという。
もし悟空であれば「オラ、ワクワクが止まらねぇぞ!」と、最初からいい反応が返ってきそうであるが驚くことなかれ、そんなものではない。
DVDの差し替えが必要なくなる
あなたはこれまでに「よし! 今日はDVD一気見だ!」なんて意気込んではみたものの、1枚毎にディスクをトレーに差し替えしていて「めんどくせな」という経験はないだろうか?
あったかな?
まぁ、あったかどうかはともかく「MP4に変換→USBに集約」すればそんな手間が一切なくなり、何なら50時間ぶっ通しで見続ける事だって可能なのだ。
デジタル化で汎用性抜群!!
ご存知のようにDVDは、基本的に専用のプレイヤーやPCがなければ再生する事ができない。
ところが一旦デジタル化(MP4)したデータは、テレビやPC、スマホやタブレット端末に簡単にデータ移行が可能になり、いつでもどこでも視聴が可能になる。
また、動画の編集も可能になり「この部分だけが必要なのよ!」みたいなトリミングも可能になる。また、YouTubeやSNSなどにも秒でアップが可能になり、一気に汎用性が広がるのだ。
バックアップに最適!
使用環境にもよるが、一般的にDVDの寿命は10〜15年ぐらいと言われている。つまりどんなにお宝のAVだろうが、いつかは劣化して見れなくなってしまう。
「な殺生なぁ…」と嘆いていた知り合いにも今回の方法を教えてあげた事を、たった今思いだした。
よくDVDをバックアップする際に、単純に「DVDをコピーして円盤を倍」にしてる人もいると聞くが、それはあまりにも「残念」なやり方と言わざるを得ない。
なぜなら再度お伝えするが、DVDは物理的スペースを必要とするし、時間の経過と共に劣化は免れない。 対してデジタル化されたデータは基本的に劣化する事もなければスペースもほぼ必要としない。
オリジナルを保有しておくのはいいとして、バックアップぐらいはスマートにデジタル化しておけば、数百枚ものDVDデータを「USBメモリーひとつで持ち運び・保管・再生」が可能になるのだ。
さすがの悟空もこれだけのメリットを並べ立てれば「オラ、もう腹いっぺーだぞ!」 ……っとのんきに満腹してる場合ではない、早速やり方を見ていこう。
DVDをソフトを使わずにMP4にする
まず最初に、目的のDVDをPCにセットしてコンピューターからメディアドライブを右クリック「開く」の順番で中のデーターを開ける。
すると2つのフォルダーが現れるが、AUDIO_TSは中身がカラだから無視してもらって構わない(なくても問題ナシ) 目的は「VIDEO_TS」の中身だけ。
VOBファイルのみをPCに取り込む
「VIDEO_TS」を開くと大体このように複数の拡張子ファイルがあるが、IFOは再生に関する情報、BUPはIFOのバックアップなので動画の内容には直接関わりがないので無視してオケ。
それと、目的のVOBファイルのなかでも「VTS_01_0.VOB」はメニュー画面だからこちらも無視してもらってオケ。
残りの1〜4のVOBファイルを選択してPCの適当なフォルダーにコピーする(フォルダー名は何でもいい)
結合してMP4に変換する
次にデータをコピーしたフォルダーのアドレス欄に「cmd」と打ち込みコマンドプロンプトを起動させる。
起ち上がったらコピーでも構わないので下の指示を記述してEnter
copy /b VTS_01_1.VOB + VTS_01_2.VOB + VTS_01_3.VOB + VTS_01_4.VOB output.MP4
このコマンドは「4つのVOBファイルを結合してMP4に変換する」と指示をしている。すると割と短時間のうちにoutput.mp4を同じフォルダー内に作成してくれる。
※もし、DVDの中身(VIDEO_TS)に、4以上の「VTS_01_5.VOB」が存在していたら追記してあげればOK
あとはそのファイル名を分かりやすい名前に変更してあげてUSBメモーに保存してあげればいい。
本来、こういったリッピング作業をフリーソフトなどを使って「結合や変換」を別々に行うと、扱う容量が大きいだけに対応してなかったり、一つ一つの作業時間が膨大にかかってしまうが、コマンドプロンプトを使えばあっという間に短時間で完了してくれるのだ。
また、ISO変換などをしてDVD-VIDEO形式でバックアップするとIFOの絡みで「チャプターバラバラ問題」などが発生する事もあるが、オリジナルのVOBを順番通りに結合させればそういった事象が起こる隙を与えない。
お勧めと注意点
個人的にUSBメモリーは安物を使うべきではないと思っている。wiiハックでも紹介したがKIOXIAの250Gは、日本製でかつコスパも良くお勧め。
これ一つでDVDであれば50枚分以上のデータが保存できる。バックアップ用にしてもいいしメインでも良し、使い方は人それぞれだ(フォーマットはNTFSね)
あっ! ちなみに日本製のテレビだとこの方法で作成したUSBメモリーは差し込んでも読み込んでくれないと思う。
なぜかは理由は分からないが、日本製のテレビはFAT32かexFAT形式でフォーマットされたUSBメモリーじゃないと認識してくれなかったと思う(全てかは不明)
以前、海外のホテル住まいの時にSamsung製はNTFSを認識してくれてたのに、日本に帰って差し込むと日本メーカーは多種認識してくれず「日本製融通効かねぇなぁ」とグチった覚えがあり、現在のレグザも新しいのに認識しないから、多分著作権がらみなのかな・・
よって、もし作成したUSBメモリーでテレビに出力したいのであればコチラのパナ製のプレイヤーがお勧め。
ブルーレイまでのあらゆるメディアを再生してくれて読み込みスピードも早く出力もキレイ。USBメモリーからの読み込み動画形式も多様でリモコン付き。
中華製の無名の安物プレイヤーは「安かろう悪かろう」は言わずもがな。
だからと言ってソニーほどの高価ブランドは必要なく「価格は手頃だけど機能は高性能」という私のようなコスパ重視の方には是非ともおすすめしたい。
では皆さん、ここで会ったのも何かの縁。
これを機にテレビ脇に積まれている、見もしない大量のDVDなどを断捨離・バックアップ・整理をするキッカケにしてみてはどうでしょうか。
おやすみなさい・・