私がWiiハックで遊び、試行錯誤していたのはもう10年以上前の黎明期と言えよう。 最近、久しぶりに神機を引っぱり出してきたら「やっぱWiiスゲェや!」と感心し、今更ながらもう一台あったWiiも改造する事にしたら、ほぼ完成されたプログラムに進化していて、驚きの10分でハックできてしまった(HBCの導入まで)
今回はその洗練された方法を、法律に触れぬよう注意しながら記録に残したいと思うよ(´・ω・`)
Wiiハックで出来ること
・ファミコンの全タイトルが遊べる
・スーファミの全タイトルが遊べる
・ディスクシステムの全タイトルが遊べる
・PCエンジンの全タイトルが遊べる
・プレステ(1.2)全てのタイトルが遊べる
・Wiiの全タイトルが遊べる
・DVDが再生できる(神機のみ)
・ゲームキューブの全タイトルが遊べる
・mp3やmp4が再生できる
・チート機能が使える
・世界中の個人制作のゲームで遊べる
などなど… まだまだいくらでもある機能をオールインワンのWii一台にまとめる事ができるのだ。
この機会に世界中のサイトを巡ってみたら、現在(2024年)でも日本のゲームの全タイトルのromが普通に転がっているが、もちろん日本では著作権のあるソフトの違法DLは禁止されている為、自所のバックアップソフトのみとなるから、その点は注意して欲しい。
ハック前に用意するのは4点
・バージョン4.3JのWii本体
・SDカード一枚(32G以下のもの)
・Wii本体のMACアドレス
・普通のパソコン一台
何ならハック自体より、上記4点を準備する方が時間がかかってしまう可能性もあるが、これさえ用意できれば10分でハックができてしまう。では、簡単にこの辺の説明をしてみたいと思う。
バージョン4.3JのWii本体とは?
Wiiの本体自体はあまりにも古すぎて新品を購入する事ができないから、ヤフオクやジモティなどで適当に調達する(1000円くらいで手に入る)
Wiiを起動しホーム画面の左下「Wiiボタン」を押し『本体設定』に行くと右上にバージョン情報があるから4.3J(最新最終バージョン)であれば何もする必要はない。
もしこれが4.3J以外の3.3Jなどであったら、Wii本体設定画面の「Wii本体の更新」を実行して4.3Jにバージョンアップしておく。 その際、インターネット接続のWi-FiのWEP等が必要になる(有線でできなくもないが別売りの小物が必要となる)
SDカードのフォーマット
Wiiは32GまでのSDカード(SD・SDHCのみ対応)に対応しているが、基本的には2Gあれば十分だと私は思う…… が、値段もほとんど変わらないから32Gの方がいいのかもしれない。
まずはパソコンに差して、コンピュータからSDカードのアイコンを右クリックし「フォーマット」を選択。
ファイルシステムは「FAT32」を選択しフォーマットを実行する(簡易フォーマットでも問題ないと思う) これにてSDカードの準備はOK。
MACアドレスの確認方法
MACアドレスとは言わばWii本体の個体識別番号のようなもので、ホーム画面の「Wiiボタン」を選択、Wii本体設定→インターネット→本体情報で確認する事ができる。 手書きしてもいいし、スマホで写真を撮れば確実だ。
ちなみにハックの際、Wii本体の日時が「正確」である必要がある為、この時点で本体情報の日付(西暦・日・時間)をリアルタイムに合わせておこう。
では下準備もできたという事で次に行く。
Wiiハック方法(HBCの導入)
ではまずHBCを導入する為のファイルをネットからダウンロードしにいく。 ちなみに「HBC(ホームビューチャンネル)」とは、様々なプログラムを導入する為の入り口のような改造チャンネルで、これがないと何もできない。
Letter Bomb (PCからアクセスする)
上の画像のように「4.3J」にチェックし、さっきメモったMACアドレスを入力し、「Cut the red wire(青でもどっちでもいい)」をクリックする。
ファイルのDLが終わったらzipを解凍し、ファイル中にある「private」と「boot.elf」を、PCに挿しっぱのSDカードのルートディレクトリにコピーする。
SDカードを抜きWiiに挿す
Wiiを起動し、ホーム画面の右下「Wii伝言板(手紙のマーク)」をクリックすると現在の日付が表示されるているから、その前日に戻る(左の矢印)とメチャクチャ怪しい手紙(上の画像)が届いているが気にせずクリックしてみよう
※この際「Letter Bomb」のMACアドレスの入力ミスや「4.3J」の選択ミス、Wiiの本体情報(西暦・日付)が間違っていると手紙は届かない。
しばらくすると↑のような画像に切り変わり、10秒ほど待っていると、Wiiコントローラーの①が押せるようになる(どこのボタンでもいい)
通称「Hackmii」画面に切り変わったら、コントローラー十字キーで「Continue」を選択。
次の画面に進んだら「Install The Homebrew Channel」を選択する。
次の画面になったら「Yes, Continue」を選択。
インストール中、英数字がズラーと出てくるが気にせず終わったら「Continue」を選択。自動的にHackmii画面に戻され「Exit」を選択する。
これにて無事HBCの導入が完了。
では次に、Wiiハックでストレスなく遊ぶ為に必要最低限のcIOSをインストールしていこう。
cIOSの導入方法
cIOSとはカスタムされたIOS(オペレーティングシステム)の事で、Wiiハックには必須のプログラム。 最初に話した、私が10年以上前に遊んでいた黎明期の頃は、世界中のハッカーが様々なcIOSをバージョンアップしては試行錯誤を繰り返し、ここにようやく完成された感がある。
では早速、cIOSファイルをPCに落としていこう。ファイルはコチラからDL→「cIOS_&_WiiMod」 今だにデータを残してくれている親切な方には感謝ですな🙏
まず最初に、Wii本体に入れたSDカードをPCに移し、ルートディレクトリで右クリック「ファイルの新規作成」でファイル名を『apps』に変更しておこう。
次に、解凍した「cIOS_&_WiiMod」ファイルの中にある『Wiimod』を、さっき作ったSDの『apps』ファイルにコピーする。
最後に、解凍した「cIOS_&_WiiMod」のもう一つのファイル『cIOS』をSDのルートディレクトリにコピーする。
WiiModでcIOSをインストールする
WiiModとは簡単に言ってしまえば、IOS & cIOS・WADなどを一元管理(インストール)・システムエラーをチェックするWii専用のプログラムで、過去には似たアプリケーションが様々とあったが、最終的にはあらゆる機能を一つに集約したこの完成されたソフトが誕生した。Wiiの改造には必須のプログラムと言えよう。
では、SDカードをまたWiiに差し込みHBCを選択、上の画面にある『WiiMod』を起動する。
WADマネージャーを選択
元々は英語のプログラムだが、このファイルは最初から日本語化パッチが当てられていて、開発者には頭が下がります。
「読み込むデバイス :〈 SDカード 〉」を選択すると以下のような複数のcIOSが表示される。個別でインストールもできるが、Wiiリモコンの①を押すと一括でインストールができます(私の画像は既にWADも複数あるが気にしないで欲しい)
「ほんとにヤっちゃう?」的に聞かれるが、Aボタンあたりを適当に押してると自動的にインストールが開始され、しばらくすると「Please anykey to contInue」と表示され、ホーム画面に戻ったらこれにてWiiハックの完成になります。
遊び方は色々
後は最初の章で書いた「Wiiハックでできる事」など、自分で好きなようにアレンジしていけばいい。
今回10年以上ぶりにWiiを起動して「もっとこうすれば便利じゃん?」的な、改めて気づいた事も多かったから、また別の機会にでも報告していきたいと思います。
では今夜はこの辺で・・