毎年年末のこの時期にテレビをつけると、風物詩のように〝大掃除特集〟が組まれていますが、その中でも「ゴムパッキンのカビ汚れ」について一言申し上げたい。
ジェル状でも無理!
カビが浅いうちであれば、塩素系でまだ何とかなるが、カビの根が深くなると表面的には落ちても、カビ特有のシミは絶対落とす事ができない。しかもまたすぐ汚くなる。 ……っと言うのが個人的な感想。
しかし、言うても私は掃除のプロでもなんでもないので、やり方が悪いだけかもしれないが、我が家の「こんな方法もあるよ」というのを、今夜は是非お伝えしたいと思います。
発想の転換
我が家では…… っと言うより私は、日常的な水回りの掃除は当然するとして「ゴムパッキン」については、カビキラーなどの無駄なあがきは一切しない。
その代わりに、まぁ基本5年に一度であったり、誰か特別な人が泊まりに来て「風呂」を使う時であったり、その「ついで」の際に汚れたゴムパッキンは全てコーキングの打ち替えをしている。
今回…… と言うよりかなり前の画像ではあるが、この時は浴室の鏡に少しサビが侵入してきて、鏡を交換する「ついで」に汚れたゴムパッキンも一緒にやりましょか…… という軽いノリで済ませられる程、簡単な作業なのだ。
シリコーンシーラーを使用
ご存知… かどうは分からないが、防カビ用のシリコーンシーラー。この一本で900円という安さながら、このサイズの量があれば一般家庭の水回り(浴室・洗面所・台所)のゴムパッキンは全て打ち替える事ができる…… かも。
とは言っても「シーリングの打ち替えって何よ?」っと普通の人は躊躇するかもしれないが、やってみれば誰にでもできる簡単な作業なのだ。
もし、この簡単なDIYを身につければ「一生カビキラーが必要なくなる」 …とまでは言わないが、自宅メンテナンスなどあらゆる事に応用できる「一生もののスキル」になる事間違いなし!
では、いつも通り分かりにくい写真ではあるものの、雰囲気だけでもそのやり方を感じてもらいたい。
シーリングの打ち替え作業
やばっ!
まず最初に、打ち直したいゴムパッキンの箇所(カビ・汚れ・痩せ)をカッターで削ぎ落としていく。
シリコーンシーラーは、できるだけその日に使い切りたいから、その残量によっては明らかにキレイな箇所は残してもかまわないし、そのあたりは臨機応変に。
慣れてしまえば、風呂中のゴムパッキンを削ぎ落とすのに10分とかからない。
削ぎ落とすとこんな感じ
随分まえの話しで続きの写真が見つからず、箇所は違うもののゴムパッキンをカッターで削ぎ落とし、マスキングテープを貼るとこんな感じになる。
マスキングの注意点
「マスキングが仕上がりの全てを決める」っと言ってもいいくらい一番重要な工程。
要はシーリングしたい部分を残してマスキングテープを貼っていけばいいのだが、離しすぎてもダメだし狭すぎても良くはない。 「元の幅」が良いのは言うまでもないが、離しすぎ(シーリングの幅が大きくなる)るのはハッキリ言って見栄えが悪くなるから、であれば狭い方がまだマシと言えるかもしれない。
素早く塗る
コーキングガンを使い、素早く先程削った箇所に一直線に塗っていく。
ちなみに「コーキングガン」とは、コーキング材特有の容器を楽に押し込んでくれる便利なマシーン。
ダイソーでも、なくはないがそんなに高いものではないし(800円くらい)、長く使うならちゃんとしたのを是非持っておきたいところ。
指で一直線にならす
この指の力加減は多少の慣れが必要とされるが、「やり直し」が何度も効くからあせる必要は全くない。やっていくうちにすぐに感覚はつかめてくる。
出来上がり
最後に重要な事は、ペースト状のシーリングを指でならした後、その箇所のマスキングテープは素早く剥がさなければいけない。
理由は、シーリング剤は酸素に触れると5分ほどで硬化(ゴム化)を始め「浴室を全部終わらせてからね」なんてのんびりしていると、マスキングテープとシーリングがくっついて酷いことになってしまう。
この程度のシーリングであれば2分もあれば余裕でできるし、慣れてしまえば浴室まるごとのパッキンを打ち替えしても、1時間もあれば女子でも楽々終わらせる事ができるほどの軽作業。
一度打ち替えたゴムパッキンは、シーリングに含まれた防カビ効果と撥水機能で、向こう5年くらいこれといった防カビ対策をする必要がなくなる。
また、施工後は季節にもよるが、よほど「ぷにぷに」さわったりしなければ1時間ほどで風呂にも入れる。
まとめ
余ったコーキング剤は、予定通りキッチンや洗面所のゴムパッキンの打ち替えをした。
よく、キッチンのレンジ周りのゴムパッキンが黄色くテロテロになるまで使い続けていたり、年末の凍える最中に「大掃除」と称して風呂場掃除を、無駄に中性・塩素系の洗剤で頑張ってる人がいるが、こんなものは1000円くらいのシリコーンシーラーを使えば「あっという間にピッカピカ!」 …っという選択もあるという事を、ぜひ頭の片隅に覚えておいて頂けると幸いです。
ちなみに合理的な私に言わせれば、年末のクソ寒い最中に「大掃除」なんてものは絶対にする事はない。
掃除という行為は、日常生活の中に自然とあるものであって、仮に「大掃除」らしきものをするとしたら、気候のいい秋や春にするのが当たり前。
シリコーン材は「色」を間違えないよにね!
ゴムパッキンの「打ち替え」お勧めです