先日、オメガ・スピードマスターの腕時計を購入しました。 いい歳したおっさんの私が何でまたこんな若者向けな「スピマス」を買ったのかと言えば、ず〜〜と昔に手放した事のある思い出の品だったんですね。
こんな外箱だったっけ?
20年程前に父に買ってもらい、おそらく半年とただずに失くしてしまったスピードマスター。その後、父に謝るでもなく自分でも「まいっか」しているうちに父は亡くなってしまった。
当時の私は全てにおいて適当な人間で、相手の気持ちを考えるという発想がなく、思いやりや感謝の心も意味不明。 自分本位で目先の事しか考えられない、してもらって当たり前… 何ならしてくれなければ機嫌が悪くなるというとんでもないお子様であったと振り返ります。若気の至りにしても過ぎる過去。
そんな私も歳を重ね少しは人に対する思いやりや愛情を持つ事ができ、人並みに社会貢献もできるようになって少しずつでも過去の埋め合わせをして生きています。
今ではすっかり抜け落ちていたその頃の記憶が、最近ある事をきっかけに不意によみがえり一緒に、父からもらった腕時計の事を何十年かぶりに思い出し「胸熱」が止まりませんでした。
失くしてしまった時計とは物質的に違うのは当然ですが、今の私に足りないピースを埋める為には、どうしても必要なアイテムだと思い購入を決めました。
ぶっちゃけ今さらスピマスを買うなら、裏蓋はシースルーにしようかと悩みましたが、それでもやはりオメガには「シーホース」がお似合いです。
久しぶりのスピードマスターはしっかり手に馴染み、気色悪いのを承知で言わせていただければ、父がそばにいてくれてるような温かい感触です。
どんな自分でも無条件に愛してくれていた親の「愛情」を、今度は私が次の世代に譲り渡す番です。
オッサンでもそこそこ似合うuuu〜
今ではこの何倍もする腕時計も自分の力で買えるようになりましたが、その中でもこの時計は父と私を繋いでくれるかけがえのない「絆」になりました。
父さん…
久しぶりにスピードマスターをした感想を言いますと「シーンを選ばない逸品」と申し上げていいと思います。
どういう事かと言いますと普通、腕時計は大きく分けてカジュアルかフォーマル、どちらかのシーンに「似合う」というか、寄ってしまいがちです。
皮バントであればどうしたってアウトドアには不向きになってしまうし、以前電池交換をしたシーマスであれば、どうにもフォーマルやビジネスシーンでは不向きではないかと個人的には感じています。その点、スピマスはどんなシーンでも映えてしまうのです!
アウトドアでもeee!
スカツリバックもeee!
何よりも私のようなダンディーな……
中年オヤジがしていても悪くない!
スピマスと言えばオメガの中でも「ザ・定番」で初心者向けな感じがしてましたが、それってやっぱり長年愛されるだけのデザイン性の高さがあり、誰がしてもそれなりに似合ってしまうのです。
またお気に入りを一つ手に入れました