おそらくBRDでビットコインを保有していた方の中には、Coincheckの「2018年ビットコイン事件」で肝を冷やし、ホットウォレットを作成したという人も多いのではないでだろうか。
実は私もそのクチで、Coincheckから半分のコインをBRDに移動したのはいいものの、その後の金融庁の悪魔的法改正に嫌気がさし、暗号資産自体に興味がなくなり、お得意の「放置プレー」をしていたのです。
ところが最近になり「終活」の一環として、遺族にも分かりやすいようにとデジタル資産を整理していたのですが、久しぶりにBRDに接続してみると・・
BRDサービス終了問題
衝撃的な事に、この6年もの間にBlead walletのサービスは終了し、ビットコインネットワークに繋げない状態になっていたのだ。当然、BRDに送金したはずの私のビットコイン(現在の時価で3000万程)にもアクセス不可状態。
その上、問い合わせ先もなければ詳しい詳細もなく行きつくページは最終的に・・
パリピってんじゃねぇぞ
つまり、サービスが終了したから「Coinbaseに移動しようぜい イェーイ🎉」みたいなノリなんだけど、そんなんでいいの?
この時点が半年前の出来事
Coinbaseサービス終了問題
上記の通り、最近では暗号資産(仮想通貨)に全く興味がなかった私でもCoinbaseと聞けば「ロマンス詐欺やマネーロンダリングに使われている取引所」という認識しかなく、本当にそんな所にアカウント移動して大丈夫なの?
いやいや! そもそもBRD自体マトモなウォレットだったの? ってかアプリ自体がハッキングされて上手く誘導されてるんじゃないの? …っと疑い出したらキリがないが、ググってみてもそれらしいのも発見できず途方に暮れるロンリーオンリー。
そうこうしているうちにCoinbaseの日本法人がある事が分かり、とりあえずオフィシャルを訪れてみると・・
えっ!?
アカウント移動する前から既にサービスが終了しているという訳の分からない自体に困惑するオンリーロンリー。
こちらも相変わらず「メニュー画面」があるものの、内容薄味サイトで要領が全く得ず下送りしていくとそこには……。
ダイジョブなのかよ…
更に詳しく調べてみた結果、どうやらCoinbase Japan(取引所)は、既にサービスを終了しているものの、Coinbase Walletの方がまだ生きているという事が分かり一安心(って一安心か?!)
この時点で私が一番懸念したのは、ウォレット間の送金をする為には、アメリカ国内の銀行口座(本人情報)が必要になってくるのではないかという事。以前はバンカメで小切手きってたけど、デポジット引き上げてから随分経つし流石に口座は死んでいると思っていい。 では旅行ついでにアロハバンクでも作りに行けばいいのか……
いやっ! でも現在SNNは持ってないしどうなるんだ??
どうする… どうする私・・
本質的に「先送り」というのが大嫌いで、何なら嫌いな事こそ真っ先に楽しむタチであるはずの私が、グズグズと動けずしばらく悶々とした日々を過ごしていた。
がしかし、最近になり「私が死んだら絶対解決できないだろコレ」っという思いに至り、意を決してまずはBRDからCoinbase Walletにアカウントを移動する事にした(騙されてない?)
BRD→Coinbaseへミグレイト
まずStoreから「Coinbase wallet:NTFs &Crypt」のアプリをダウンロードしておく。この時、BRDで発行した12個のフレーズが必要になってくるから、事前にコピーしておくかiCloudに上げておく。
アプリを立ち上げ「I already have a wallet」をタップ。この時に「新しいウォレットを作る」を選択するとチョイややこしや〜、な事になったから間違えないように。
リカバリーフレーズの入力
フレーズ入力には正直手間取ってしまった。半角スペースやハイフンまでシビアに合っていないと弾かれてしまう。
いった?
無事メニュー画面に到達。
持ちビットをドル換算してくれている。日本語表示にも対応しているらしく、これならスムーズに送金もできそうだけど、最近TRUSTやSYGNAなどtravelruleの縛りがうるさいから、果たしてCoincheckにアクセスできるかどうかも問題。 なぜなら同じ通知システムを採用していないと直接送金ができないのだ。
よく分からないが突然画面が切り替わり「Polygon Maticを追加したらNTFを一枚あげるよ」的なお誘いを受けたが全力で無視する(ってか怪しすぎる) 個人的にはNTFには魅力も価値も全くないと思っている。
ユーザー名を取得する
ユーザー名を取得し、規約とプラポの同意・セキュリティ選択をすると晴れてミグ完、暗号資産の送受信が可能になる。
送金前の準備
この時点でお伝えしたいのは、送受信前には必ず送金先の取引所にアクセスして、重要事項など規約の更新等同意のチェック・アプリ自体のバージョンアップを済ましてからの方がいいと思う。
以前何かの記事で読んだが、私と同じような状況で国内取引所に送金したら、マネロンを疑われてか… 資金を凍結させられ(金融庁? 国税?)、弁護士に相談しても現在まで戻す術がないというのを見た。 要因の一つが、重要事項等に一切同意していなかった休眠状態の取引所への送金で目付けられたのかも…… というのを読んだ。無用にトラブらない為にも万全な状態で挑みたい。
Coincheckで受け取りアドレスをコピー
最後にコインチェックアプリのメニューから「受信アドレス」をゲットする。確か、コインベース側ではQRコードなかった気がするから「アドレスのコピー」をしていざ勝負!
結構手間取った(完結)
Coinbase walletのメニュー画面の送信を選択。
手入力はめんどいから最大(全額)でポチッとな!!
パードゥン?
何度か試みるもエラーになってしまい混乱しかけたが、どうやら「ネットワーク手数料」を引いた全額を入力しなけばいけないようだ。
「そんくらい相殺しろや… 何の為の最大ボタンなんじゃ」っと悪態をつける余裕もないほどに内心「何で?何で?」とドキドキしていた事を告白しよう。
Coinbaseのネットワーク手数料がいくらかは知らないが、金額が金額なだけに調べるのも面倒くて、約1万円分のビットコインを残し全額送金した。
と言ったかどうかはさておき、何とか画面が切り替わった。
多分イッたっぽい
Block explorerで確認もできるから一安心。
結局、エラーがなければ「えっ! こんだけ?」と言えるくらい簡単であった。
タイムラグは覚悟しろ
一般的にビットコインの場合、承認完了までタイムラグが10分と言われている。Block exploreに記述されていても、やはり最終的にはCoincheck側で確認しないと安心はできない。
何を血迷ったのか私はこの作業を、寝る直前にやっていたからさぁ大変! 結局、焦らしに焦らされ確認できるまで100分くらいはかかってしまった。
皆様におきましては、是非時間に余裕がある時にして頂きたく思い候う…。
最初は「少額」が基本らしい・・
今回、私は最初から全額送金を実行したが、取引所間の相性などで「送金エラー」後に解決できないという事案もでてきているらしい。
そういったリスクを避ける為にも「最初は少額で送ってみる」というのが基本だと、その後友人に教えられた。
何はともあれ、一応は国内取引所にビットコインをまとめられたという事で、「終活」についても一つ前進できてメデタシメデタシである。
暗号資産を取り巻く状況・税制は、現在国会でも議論されている通り日々変化している、また何か動きがあり次第報告したいと思う。
参考になりました
ありがとうございます!
私もほったらかしにしてたら、同じ症状でした…
私は間違って、「I already have a wallet」をタップしないで「新しいウォレットを作る」を押してしまい、BTCが移行されてない状況です、、
何か良い方法はありませんでしょうか?
す、すいません! 基本的にコメントを見る事なく遅くなりました💦
実は私も初手は「I already have a wallet」組なので気持ちは分かります。少し手間取った気がするのですが、確かアプリを再インストールをして、最初から始めた気がするのですが……
嫌な事はすぐに忘れてしまうたちで、ハッキリとはしてないですが、そこはそんなに立ち止まってはいないと思うのですが…
参考にならなかった、既に解決済みでしたら申し訳ないです。健闘を祈ります!