2020年4月28日
ジャックアタリ

 

普段から昼間に外へ出る時は、サングラスをかけているので、コロナ対策でマスクをつけていると顔がほとんど隠れてしまう私です🙏

 

 

何か?

 

ゴマ
変態だね

 

?

 

自分自身は「あるがまま」に生きたいと思っても、家族や他人に迷惑をかけてしまう可能性があるならばマスクは必須ですね・・

始まります・・

【知の巨人】ジャックアタリ

 

ジャックアタリ

彼は、2008年リーマンショックが起こる2年も前から著作(Une brève histoire de I’avenir)の中でその事に警鐘を鳴らし、日本では一躍「未来予言者ジャックアタリ」として知られていますが、文筆活動では多岐に渡り、数学・経済・子供向け物語・小説・伝記・歴史・音楽など様々な事に精通したヨーロッパを代表する・・

いや世界を代表する優れた作家・経済学者・思想家・「知の巨人」と言えます。

ちなみに私、留学中、彼の講演を1度聞いた事があります

 

彼の簡単な略歴は、アルジェリア出身の1943年生まれ。パリ政治学院卒業、経済国家博士。フランス、ミッテラン大統領の側近として大統領補佐官を歴任し、1981年から10年間欧州復興開発銀行総裁を務めていました。

彼は毎年様々な著書・ブログなどで情報を発信していますが、今回のパンデミックについても10年も前から警鐘を鳴らしていました。

 

Surviver aux crises (2009年書)

 

市場のグローバル化や自由な流通により今後10年で、破滅的なパンデミックが起こる恐れがある。パンデミックは多くの個人・企業・国家のサバイバルにとって非常に大きな脅威になるだろう。

-Jacques Attali-

ある出来事が起こった時、「そう言えばそういう兆候が・・」など、人は後からいくらでも言えるが、彼は今回の危機を既に10年前から警鐘を鳴らしていたのです。

彼には一体どんな未来が見えているのだろうか。

思い起こせば彼はもう数10年も前から「アメリカは今後、自国優先主義に走り世界の警察から下りる」とも言っていた。

その後、トランプが出現して案の定「Pax Americana」の時代は終わり、多極型秩序の世界に変わってしまった。

今回のパンデミックでは、トランプは世界に対して一切のリーダーシップを取る事をせず、全ての経済的責任を中国に責任転換をし始めている。(選挙対策でね)

むしろ中国は進んで世界にマスクや医療チームの派遣に奔走しているという。(日本に来るマスクだったけどね)

時代は変わり、パワーバランスが明らかに変化し始めている。
日本も立ち位置を真剣に考えるべき時が来ているのかも知れない。

またアタリは、自らのサイトで今回のパンデミックについても言及している。

 

コロナパンデミック後の世界

 

 

もし国家がこの悲劇をコントロールできないと証明されてしまったら、市場と民主主義という2つのメカニズムは崩壊してしまうだろう。
1929年の世界恐慌以来、最悪の危機に直面しているだろう。2008年のリーマンショック(金融危機)と比べてもはるかに深刻。世界経済の損失はGDPで20%に及ぶかも知れない 

-Jacques Attali-

それはそうだと思いますよ。かつて人類が経験した世界恐慌は市場原理に基づいて経済活動が止まってしまったのに対して、今回の危機は意図的に都市機能を停止させるという前代未聞の政策をしてるんですからね。しかも無期限経済活動停止という・・

このままの状態だと、思ってもみない様々な業種に飛び火して、結局やられていくのは資産や貯蓄のない社会的な弱者という事になる。

最後まで「都市機能停止だ」「自粛だ!」と叫べる人は、結局は自らが安全な位置にいるというだけなのだろう。

世界的な経済の下降により家庭に生じている経済負担から、今年は過去2.3年間減り続けてきた小児死亡率の傾向が逆転し、数十万人の子供が新たに死亡する可能性があるとした。また今年は、4200万人から6600万人の子供が貧困状態に陥る可能性があるとしている。

 

-国連リポート Newsweek

日本のニュースで報道されているか分かりないが、現在新興国や発展途上国は社会不安が広がり、日本や欧米と比べても極めて危機的状況にある。

このまま世界が共倒れになるか、コロナと共存する道を選んでいくのか、選択を迫れる時が必ずやってくるのだろうと個人的には思います。

またアタリは最悪なシナリオとしてこんな事を言っています。

世界恐慌・失業の嵐・インフレ・ポピュリストによる政府の誕生・犯罪率の増加、そして長期不況による暗黒時代の到来。新しいテクノロジーを使っての独裁主義の誕生が懸念される 

-Jacques Attali-

 

もはや「北斗の拳」の世界観です

 

ゴマ
オマエはもう・・・

 

やめなさい・・

 

人類が生き残る鍵

 

アタリはパンデミックから立ち直る方法も最近投稿しています。

パンデミックという深刻な危機に直面した今こそ「他者の為に生きる」という人間の本質に立ち返らなければならない。協力は競争よりも価値があり、人類は一つである事を理解すべきだ。利他主義という理想への転換こそが、人類が生き残る鍵である

-Jacques Attali-

利他主義とは、自己の利益よりも他者の利益を優先するという考え方ですが、彼はその辺のエセコメンテーターの様な理想論者というだけでなく、実際に行動を起こし啓蒙活動をする事を自らの使命と感じています(色々な批判もあるけどね)

「博愛の精神」とも言っています。
(PHILANTHROPIE)

やはり人間という生き物は、人に尽くし感謝される事が本質的に嬉しくもあり幸せだと感じる生き物なのだ。

僕も今回の騒動で海外に住む友人に連絡を取ったら、ロックダウンの影響で大変困っていて、マニラに住む友人にはウエスタンユニオン経由で50000ペソ、バレンシアに住む友人にはビットコインアプリから送金したら本当に感謝された。

お金なんて、程々にあればいいものであって、一律10万円のお金も僕の分はしかるべき所にでも寄付するつもりだ。

しかし・・

おそらく今回の危機を持ってしても「利他主義」なんて転換は決して起こらないと僕は思っている。しかし理想がなければ決して世界は変わらない。

この危機をどう活かすのか・・

政府や他者の行動に対して批判しか言えない人間は、まずは自らが世界に対して「何が」できるのかを考えた方がいい。

人類は現在、後世の歴史に刻まれるであろうパラダイムシフトの真只中に生きている。

今、必要なのは目先の事に囚われない一人一人の「意識」なのではないだろうか。

数々の大災害を乗り越えてきた日本人であるあれば、必ずこの危機を乗り越えていけるはずだ。

最期にアタリは最近、自らのサイトでよくこう訴えている。

Cheers for Life(人類万歳)


Think and Live Positive!

 

-Jacques Attali-

ゴマ
コロナに負けるな!

 

ジャックアタリに学ぶ、今この危機に必要な事

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