まず最初に言わせて頂けると、別に「茗荷」なんて好きでも嫌いでも何でもない。
何ならこの世界でなくなっても一向に構わないランキングベスト10に入れてもいいとさえ思える野菜… ってか野菜なの? そんな程度の印象しかなかった「茗荷」を、いざ育ててみるとまさかの……。
おいおい何だコレ?
ミミズのようなビジュアルに最初「ギョギョギョッ!」っとしたが、これが茗荷の地下茎(根株)
自宅前に住んでる老紳士に、庭でプチバーベキュー最中に突然乱入してきて頂いたものである。 この方については大変いいキャラなので、別の機会にも改めて書きたいと思うが、某建設会社の会長を務めているのだが、よほど暇らしく私が庭にいるのを見つけると、いつもニコニコしながら寄ってきて色々な話しをしている。
茗荷は適当に植えても生えてくる
老紳士のアドバイス通り「日陰が多く多湿で、風通しの良い場所に植えて」と言われたので人も通らない自宅裏の通路に植える事にしました。
植えたと言っても、2メートル程の通路に2本溝を掘って適当な間隔に「根株」を散らして土をかけただけ。
写真の日付を見ると4月5日。
老紳士いわく「本当にほったらかしでいいから! 何にもしなくていいから植えてみて! 可愛いくなるから!」
何言っちゃってんの?
ぶっちゃけ茗荷ごときを愛でてる程、私は暇ではないので本当に何もしなかった。
てかドSプレイ究極奥義「HOUCHI」をお見舞いしてやる事にした。
「HOUCHI a month」(1ヶ月放置)
茗荷の芽なんて見た記憶もないが、おそらく雑草とは違う風のがでてきたのでこれが茗荷なのだろう。
水も堆肥もしてないのに元気なことだ。
「HOUCHI two month」(2ヶ月放置)
掘って植えた溝に沿って随分と生えてきた。 雑草のクローバーが生えてようが気にしてないぶりが、私の興味の無さを伺える。
「HOUCHI three month」(3ヶ月放置)
随分と生い茂ってきたが、笹の葉みたいだね。 「ねぇ知ってるぅ?」茗荷って「ショウガ科」の仲間で、食用で育てて食べてるのって日本だけなんだって!
可愛いポイントだな
最初の一年目は収穫できない?!
8月の中旬に覗くと更にうっそうと生い茂ってました(ちょうど4ヶ月目くらい)
「最初の一年目はほとんど収穫できないよ」っと聞いていたのですが・・
茗荷は花が咲いてしまうと風味が落ちてしまう為、花芽のうちの収穫がマスト。 一旦芽が出だしたら何故かポコポコ出るようになり、このひと月で40個ほど収穫しました。
茗荷の下ごしらえ
売り物であればそのまま使えそうなものだが、自家栽培だと泥抜きが必要で水にひたす。
がしかし、茗荷は水溶性のビタミンが豊富な為、長時間浸すのではなく揺すって泥を落とせばオケ!
茗荷、意外に食える
茗荷なんてそうめんか、ぬか漬けくらいしか使った事なかったのですがこれまたどうして色々と楽しめる。
めかぶやキュウリ・イカなどと一緒に白だしで混ぜ合わせるだけで、茗荷のクセがアクセントになって清涼感がハンパない!
ついには茗荷にハマる
正直に申し上げて「茗荷なんて箸休めの脇役なんでしょ?」って決めつけていたんですが唐揚げやパスタ、卵とじにしても美味しいし、主役!…… は言い過ぎでも、どんなレシピにも合わせやすいしタダで収穫できるし「季節感」も楽しめて実にいいぃぃぃ!
栄養面も、ビタミンカリウムが豊富でよく分からないけど何かにいいらしいeeeee
更に2年目からは収穫量がハンパなく増えるらしいから、誰かにお裾分けして喜んでくれたら嬉しeeeeeよね!
とにかく「野菜の栽培なんて面倒くさいよ!」なんて面倒くさがりっ子も、これなら「無料で美味しく可愛い!」の三拍子!
とにかく
マジお勧めです!