2017年10月10日
ノーベル

ノーベル賞受賞聞いて、初めて名前を知りました。文学白熱教室より作品のあらすじも含まれますのでネタバレ注意です✋❕
僕自身、主に日本のメジャーな作家さんの小説ばかりなので、
楽しみです😌
まずは簡単なプロフィールから

プロフィール

 

kazuo ishiguro
kazuo ishiguro

 現在60歳 。5歳の頃父親の仕事の関係で渡英。
当時はすぐに日本に帰れると思っていたそうです。
22才の頃に興味があったのはロックミュージック。
24才の頃に初めて小説を書いた様です。
詳しいプロフはこちらより

 

 

なぜ小説を書いたのか

 

子供の頃、いつか日本に帰れるものだと思って育ちますが、
叶わなかったようです。
いつも日本のかけがえのない場所が頭の中にあり、
日本と呼ばれる世界に頭を巡らせて育ったそうです。
しかし、歳を重ねるごとに日本という世界が薄らいでいきます。
そして24才の頃、現実の日本をリサーチをする事なく
日本を舞台に小説を書いたそうです。
個人的な日本の記憶を紙に書きたかった。
小説に書く事が記憶を安全に保全する事だった
と言っています。

 

デビュー作 「遠い山並みの光」


遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

1982年 イギリスに暮らす日本人女性が、
戦後混乱期の長崎でかすかな希望を胸に懸命に生き抜いき、
若き日を振り返る。
娘を自殺で失った喪失感に苛まれながら、新たな人生を求め、
犠牲にした者に思いをはせ回想する物語。

そして、この作品は、イシグロさんの想像の中の日本が舞台。
5才までのわずかな記憶と、両親などの話から聞いてできた記憶
をもとにしてます。
最初の2作の作品は日本を舞台にした小説で、
当時イギリス、ヨーロッパでも高く評価された様です。
イシグロさんとしては舞台が日本というだけで、
普遍的な人間の体験を書いたはずなのに
日本人の受け取り方、マインドだと思われ複雑な思いだった様です。

3作目 「日の名残り」


日の名残り【電子書籍】[ カズオ イシグロ ]

こちらは2作目の「 浮世の画家」の舞台だった日本を
イギリスに移しただけと本人は言っています。

イギリスの館で務める執事は完璧な仕事を
いつも心がけ執事としてのあるべき姿を追い求める、
しかし戦争を期に屋敷を巡る情勢は一変します。
外に出れば今までの価値観が全く違った世の中になっていた。
執事は感情を押し殺し、自らの主人に努める事で
自分の尊厳を守りとおそおとする物語です。

この作品が当時かなり評価された事で、物語の舞台設定は動かせると、
気づきますが以後、逆にそれが悩みになっていったそうです。

「私を離さないで」


TBS系 金曜ドラマ わたしを離さないで オリジナル・サウンドトラック [ やまだ豊 ]

外界から遮断された寄宿舎に暮らす子供達。
そこでは厳格な規則が守られています。外へでる事を禁じられ、
異様な程の健康診断が守られています。
やがて過酷な運命の日がやってきます。
彼らは臓器提供する為だけに育てられたクローンだったのです。
ごく限られた長さの命だけを生きるという独特な世界観が、
読み手に「 命とは何か?」と、問いかける物語です。

こちらは日本でもドラマ化されてます。綾瀬はるかさん、
三浦春馬さん主演で僕もこのドラマはみていたのですが、
どうも日本の設定は無理があるなぁ、
小説で読んだらおもしろいだろうなぁとも思った記憶があります。
村上春樹さんにありがちな設定だなぁとも思ってました。

「忘れられた巨人」


忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) [ カズオ・イシグロ ]

イシグロさんは最新作の「 忘れられた巨人」を
直接的ではなく、メタファーとして、ヒントをくれてます。
ほとんどの人は過去に後悔のない人は少ないだろう。
もしその後悔が過去の歴史的な罪であった場合、
それはいつ忘れて、いつまで忘れるのか。いつ暗い記憶を明るい場所に引きずり出すのか。
僕はまだ読んでませんが物語としては
ドラゴンなどかでてきてのストーリーであるらしいです。

メタファーとして戦後、各国が抱えてる歴史問題。
これは日本、韓国、中国だけじゃなく、アメリカやヨーロッパでも、
自国の過去に潜む暗部の歴史にどう向き合うかが
メタファーとしてあるんじゃないかと思います。

違ったらすいません🙇💦
村上春樹さんも、メタファーをよく使うのでどことなく似ている感じがします。ちなみに、イシグロさんと村上春樹さんは仲が良いそうです。

なぜ小説を書くのか

 

最後になぜ小説を書くのかについて話してくれています。
小説ならば、自分の記憶や思いが書く事ができる。
事実を知りたいのであれば歴史書を読めばいい。重要なのは、心情を書く事なのだと、知的な意見を伝えたいのでも議論をしたいわけでもない、とてつもなく重要な事に対する思いを伝えたいとおもってる。人間は社会で経済活動をするだけでは不十分なのだ、心情を分かち合う必要があるのだ。

以上がイシグロさんの語っていた事です。
忘れられた巨人は、興味をそそるので読んでみたいと思います。

ノーベル賞作家のカズオ イシグロさんの小説に対する思いとは?

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