前回、東京サマーランドに行った話しを書いていたのですが実はその帰り道、なぜか埼玉県入間市の中華そば専門店「大咲」にたどり着いてしまった! そんな経緯をお話しするよ(´・ω・`)
「夏だ、サマーランドだ、大勝軒だ!」
その昔、大勝軒マニアの間でそんな言葉がまことしやかに囁かれていた…… かどうかはさて置き、私の中では「夏にサマーランド行ったら大勝軒だよね!」というのが、いつの頃からか定番になっていました。
どういう事かと申しますと、サマーランドのある東京都あきる野市周辺には・・
大勝軒が2軒あるぅー!!
しかも、秋川店も増戸店も草村商店から直接「麺」を仕入れている永福町系列の大勝軒で、言わば〝のれん分けの兄弟店〟のような存在。
そんな2店がサマーランドを挟んだ駅で店を出しているなんて、素人の方でもワクワクしてしまうのに、永福町系大勝軒マニアの私としてはもう「Don’t Stop My Love!」でございますよ。
だろっ?
では早速行ってみるよ!
サマーランド→大勝軒秋川店
時刻は15時過ぎ、まず最初に向かったのが「大勝軒秋川店」
サマーランドからは車で空いてて15分くらいかな・・
が、しかし・・・
「この店ホントにやってんの?」
昔、食べた事はあるのだがその後、通るといつも閉まってる気がするのだが・・
店前の紳士服のアオキに駐車して店内を確認しに行くと、たまたまそばに工事の警備員さんがいたので・・
ありがとうございました
営業時間ではなく「麺」が終わると終了しちゃう系ね・・
まま、そういう事もあるでしょ。
ここは気持ちを切り替えて「大勝軒 増戸店」へ向かうとしましょ・・
大勝軒秋川店→増戸店へ
もはや奇跡としか言いようのない近さだ。
昔聞いた話しだと先代の故草村賢治氏の経営方針が「駅から徒歩圏内に店を出したほうがいいよ」だった気がする・・
そのお兄さんが営んでいたのが草村商店(中華麺製造卸)。
草村商店から「麺」を卸してもらい永福町系大勝軒(草村グループに入る)を開業するには、どうしてもトンデモな場所には開業できず、製麺所から既存店舗のルート上、もしくは沿線上が最も配達効率が良く理想的、かつ駅近の物件という事で推されたのかもしれないが・・
それにしてもこの2店舗(秋川店・増戸店)は近すぎる。
私は車の外を流れる、やたら多いとうもろこし畑を眺めながら、かつて〝都内ラーメン店制覇〟を目指していた頃、ついでだからと増戸・秋川・昭島の大勝軒で、ワンタン麺大盛りをハシゴした事を思い出し「今じゃちょい無理かもな…… 」 若き日の猛烈な食欲を懐かしみ、少しセンチな気分に浸っていると・・
すぐ到着〜〜・・がっ!?
15:30分で既に店じまいですと!?
増戸店のマスコット「フクロウ」さんが寂しくお出迎え…。それにしても営業時間が計4時間。営業終了が15:00というのも大概な気もするが事情があるのだろう… 残念。
少し悔しいがこの夏、もう一度サマーランドに来なきゃいけないし、その時にでもまた…。
っと後ろを振り向くと・・
「大勝軒! 大勝軒! 大勝軒👏」
自慢ではないが私は子供達に、永福町系大勝軒の英才教育を施しており、あらゆるシーンで「ついでな!」っと大勝軒を食べさせている。
つい先週も笹塚の大勝軒を食べさせたばかりだというのに……。
おそらく彼女たちの口の中は、既に〝大勝軒モード〟になってしまっていて、食べれば食べるほどに中毒性を増すあの煮干しスープに、前頭葉が暴走モードを起こし、抑えが効かなくなってるのかもしれない。
可哀想に・・
これは洗脳教育を施した私にも責任がある。
が、しかし同時に父としてカッコいいところを見せるチャンsuuuu〜!!
がっ! ぶっちゃけこの辺りは土地勘が全くないのでナビ任せに一番近い「大勝軒」を探す事にすると・・
大勝軒増戸店→河辺店へ
これにはビックリ!
以前、大勝軒巡りで行った東京青梅市の「大勝軒河辺店」が車で20分程走らせれば行けるというのだ。何なんだこの土地は・・
パラダイスかよ!!
その事を子供達に告げると大喜びでまた〝大勝軒コール” が始まり、なぜか私も負けまいとシュプレヒコールで応戦、ヒートアップした車内は大混乱におちいる有様。とにかく〝ヤべー家族〟という事だけは率直に認めざるを得ない。
「大勝軒! 大勝軒! 大勝軒👏」
当然、妻だけがドン引きしているのは言うまでもない。
イヤッhooooo!!! 河辺店!
のれんを見た瞬間、私はチンパンジーのような雄叫びをあげ子供達を降ろし、私は少し離れた駐車場へ車を置きに行った。
早く食べたい・・
正直ドSの私が、これだけジラされるのは非常に珍しい。
焦らされれば焦らされる程… 我慢が大きければ大きい程、与えてもらった時の絶頂は無上の悦びに包まれるであろう。
そんな一人遊びをしながら車の外にでると、店内へ入ったはずのみんなが引き返してきた。
ほれっ!
もうダメか・・
さすがにこれはもうヤバい。大勝軒を食べる為にかなり早めの昼をとっただけにみんなもお腹が空いてるハズだ。もはや我慢汁とかそういう問題ではなく、気持ちを切り替えて冷静にならなければ……。とにかく車に戻りエンジンをかけ・・
っと、ぶっちゃけ私は「肉」でもいいような気分になってきていて、それでもあえて「みんなに合わせるよ」っというテクニックで誘導するも……、「大勝軒! 大勝軒!」っと子供達はまた後ろの席でチンパンジーのように連呼していた。
融通が利かないところもまた可愛い。
わがままを言ってる女程、可愛いものはない。
んっ!!!
普段、外出先でスマホを開く事はまずない私だが、早速その筋の情報を漁ると、すぐにそれは見つかった。
しかも営業cyuuuuu💋
大勝軒河辺店→入間市「大咲」
ナビに導かれるまま15分。
驚いたのが、店に到着した瞬間に「あれっ!この景色見覚えある!」
どうやら秩父方面にゴルフに行く時、何度か通っていたのだがその時は「大咲」の存在を知らず通り過ぎていた模様。
率直に申し上げて、一見さんでふらっと立ち寄りたい外観とは思えず気にも留めていなかったのですが、まさかこんな場所に永福町系大勝軒の味を継ぐ店があるとは・・・
中華そば専門店「大咲」
住所 埼玉県入間市野田642-6
電話 04-2932-9722
月曜定休
【平日】11:00〜15:00/17:00〜20:00
【土日】11:00〜20:00
【公式Twitter】
まず、休みも少なく営業時間が長いという、もの凄い頑張り屋のお店です。
そしてこのお店の特徴の一つに、先述しましたが永福系大勝軒は駅近がほとんどなのですが、こちらのお店「大咲」は1番近い駅が西武池袋線「仏子駅」で約1キロ(徒歩15分くらい?)と非常に遠い。
これはかなりのレアケースだと思うが、代わりに店前に無料駐車場が10台程置けるので、車乗りには嬉しい立地。
創業は2007年2月、永福系の直系「毛呂の名店大海軒」で修行された方が出したお店という事です。
大海軒自体が「マイ大勝軒ランキング」でトップ3に入るから、正直これはかなり期待できそう。
先入観からか… 入店する前から杉並や別の支店とも違う香り「あぁコレ大海軒だぁぁ!」という甘めの煮干し風味に全身が包まれ、あまりの高揚感に足ガクガク… 膝ブルブル… それはもう下半身の膨らみを隠さずにはいられない程の興奮状況だった事をここに告白します。
奥さん子供がチャーシューワンタン麺2、私はチャーシューワンタンの大盛りをチョイス。
店内はカウンター8席、テーブル12席「The 大勝軒」という定番のレイアウトで安心感があります。他に2組ぐらい客がいるも、わりとすぐに着丼。
「では、いただきます🙏」
あぁ美味し!
これは非常に分かりやすい味。
ズバリ「大海軒」に近い味だと思う。あまり醤油っぽくなく、角が面取りされたようなほんわか甘い煮干しダシが効いている感じ。
新宿ゴールデン街の「凪」みたいにエッジの効いた煮干しラーメンじゃなくて、どこかクラシックな昔懐かしの優しい味。
本店ともまた違う、煮干しスープとラーメンスープの割合、塩梅が自分好み(。・ω・。)
永福町系大勝軒好きでも好みは分かれると思うが、私は最近このタイプが1番好き。
カタ麺もgooooooood!!
何も注文せずともアルデンテ٩( ‘ω’ )و
これもまた「大海軒」譲りの固さかね、デフォでこれなら最高!
本店が柔麺推奨だから仕方ないけどね。
チャーシュー・メンマ・ワンタンも〝らしく〟て最高!
ジラされ効果でうまさ倍増だった
気づけばアッという間に麺を啜り上げ「ご馳走様でした🙏」 これはもう私の永福町ランキング、インスパイア系も含めてかなり上位ランクに入るであろう事をお伝えしときます。
ラード量も本店より明らかに控えめだし、以前なら確実にスープまで飲み干しているところですが、最近私は少し健康意識が芽生えてきているので本日はこの辺で・・
そんな自分に酔いしれ、自画自賛を送っていると・・・
オイ! オイ!
普段はレンゲを使うのが当たり前の娘が、あまりの美味しさに一気飲みでこの有様。
大勝軒の味には慣れているはずの娘がここまでガッツくのは、焦らされ効果だけでなく、それほどまでに「大咲」の味を認めたという事に他ならない。
それを見ていた店の女将さんは、ニッコニコで「ありがとねぇ」と声かけてくれるは、帰りがけに私がテーブルにサングラスを忘れてたら、別のお客さんが車まで届けてくれるわでアットホームすぎて素敵でした