2017年10月26日
積み立て

まず投資の最初の投稿は、この辺りのテーマがふさわしいと思います。長期と短期のメリット、デメリットを掘り下げて考察します。

そもそも投資とは

「投資」という言葉自体、一般的に使われている言葉です。

「昨日パチンコで3万投資して2万バックしてさ~」
「先週の競馬で5万投資して全部スッたよ~」
「エステで自分への投資を~・・」

ん~・・、僕の周りでも普通に聞かれる言葉ですし、あえて否定する事はありませんが正確に言うとどれも間違った使い方になります。
正確に定義するならば

金融商品等を保有することで、配当金等の利益を得ようとすること
(インカムゲイン)

金融商品等の売買を行い、売買差益を得ようとすること
(キャピタルゲイン)

インカムゲインの具体例をあげると
株式を購入して、配当金、優待券などを受け取る。
不動産を購入して、人に貸して家賃収入を得る。

キャピタルゲインの具体例をあげると
株式を購入して、商品そのものの値段が上がったので売却益を得る。
不動産を購入して、不動産自体の値段が上がったので売却益を得る。

どちらもお金に関する事であり、「投資」の本質を突き詰めれば
「資本主義」とは何ぞや? と言う事になってきますが、それはまた別の機会として、どちらにも共通する
投資の本質とは「将来の為に行動を起こす事」なのです。

日本人は本当に貯蓄が好きな民族です。世界でも稀な民族だと思います。
もちろんいい面もあります。否定はしません。
しかしただ銀行に預けているということは、そのお金は眠っているのです。

お金を生かすも殺すもその人次第です。将来を見据え、いったん投資活動を行えばお金は自分が寝てる間も、自分が病気してる間も、はたまた自分が死んだ後も懸命に働いてくれます。
それが投資だと思います。
お金を働き者にするのか、怠け者にするかは自分次第なのです。
投資とはお金にどう動けばいいのか指示を出す事。

では本題の長期と短期について考えてみましょう

長期投資と短期投資とは?

これは漢字が示す通り「時間軸」を表しています。

長期投資とは、投資対象の長期的な成長・利益を見込んで出資をする事。
短期投資とは、短い一定時間の値動きに投資する事。

ざっくり言えばこれに尽きると思いますが、双方メリット、デメリットがあります。

 

長期投資のメリット

生活スタイルを変えず、精神的に楽に続けられる
今の生活スタイルを壊さずに投資ができます。
株価などの価格は日々上下しますが、長期投資では購入した株がある日突然値上がりした場合でも、基本的には売却しません。
毎日上下が激しい場合でも、会社が成長していれば、長期的に見ると株価も右肩上がりになります。そのような目線で投資をしていれば、仕事の合間に頻繁に株価をチェックする必要もなく、落ち着いて投資を続けられます。

リスクをコントロールでき安全に運用できる
投資先を複数の会社・商品に分散させることで、1つが低迷しても他の投資先でカバーできるなど、長期投資ではリスクをコントロールするための手段が複数あります。
投資において「継続して投資を続けること」は大切なことです。初心者はリターンばかりに目が行きがちで、大きなリターンを狙った結果、失敗して大損失を被り、投資資金が底を尽きてしまう人も中にはいます。まずはリターンよりもリスクに注目し、投資を長期間継続することが大切です

複利の力で、長く投資するほど加速度的に資産が膨れる
長期投資の最大のメリットでもあるのが複利の効果です。
複利とは利息計算の手法のひとつです。利息や配当金をそのまま投資資金に回すことで、以前よりも元本・配当金(利息)が多くなるため、期間が長ければ長くなるほど、雪だるま式に資産が増えていくシステムです。
長期投資においては、この複利を活用できれば資産形成のスピードが圧倒的に早くなります。

では次に短期投資のメリットをあげてみましょう。


 

短期投資のメリット


資金効率が良いため資産増加スピードが速い
いわゆるデイトレーダーは常に値動きが大きい銘柄に資金を投入します。決算内容や業績、成長性などを気にする必要は皆無です。短期投資で気にする事は値動きのみです。
値動きの大きい銘柄に資金を入れ、短期間で資金を他の銘柄に移していくことで、資金効率を最大化させます。
例えば前場(午前中)の相場で大幅に上げ、後場(午後)の相場で暴落しようが問題ありません。
上げてる時は波に乗り、暴落時は空売りでまた波に乗る。
僕も経験がありますが、波に乗った時の資産の増加スピードは非常に速いです。
実際に1年で資産を2倍、10倍にした投資家もたくさん存在します。

予測できない暴落や決算発表のリスクを受けない
多くのデイトレーダーは、一日を持ち越すような事はしません。
東証がクローズしてから、夜中にはNYダウが動き出し、翌日の日本市場に影響を与えます。しかし、当日のNYダウが上昇するのか下落するのかは、誰にも予想できません。また、企業の決算発表も事前のリサーチによってある程度予想することはできても、実際は予想を大きく裏切る悪い決算となることもよくあります。
特にデイトレードのような短期投資は、東証が開いている間だけ株式の売買を繰り返し、東証の引け前にすべての保有株を売却して現金化します。株式を一切保有していない状態でNYダウの寄り付きを迎えるため、NYダウが急騰しても暴落しても、一切のダメージを受けません。

では次に双方のデメリットを

長期投資のデメリット

まず、長期のデメリットとしては長期に渡って株価の推移をみて売買を行うため、実際に利益が得られるのは数年先になります。長期投資では購入した株が短期的に値上がりした場合でも、極端な値上がりでなければ保有することを選びます。会社の成長を見込んでの投資であり、数週間という短期的での会社の成長は、ほとんどありえないのです。長期投資を行う際、利益を得られるのは数年先をイメージする必要があります。

また、長期投資の場合、結果が分かるまでに時間がかかるため、最終的に損切りで終わると、その投資資金だけでなく、それまでの多くの時間を無駄にしてしまいます。そのため、値下がりした株を「いつか上がるはず」と保有していても、10年経っても上がらずに終わった場合は、10年もの年月と資金を無駄にすることになります。

また、ある程度まとまった資金を投入しないと資産を増やしていくスピードは遅いです。
メリットで述べた複利の力を利用していけば後に加速度的に増えていきますが、年間20%というリターンも短期投資なら一日で十分可能なのもまた事実です。

短期投資のデメリット

短期投資の利益の源泉は「値動き」です。常に値動きが大きい銘柄を取引することが利益を最大化する秘訣なのですが、これは一方で「損失を最大化する原因」にもなります。

短期投資は全体的にリスクが大きいため、短期間で財産を築くことができる一方で、短期間で資産の大半を失ってしまうこともあります。短期投資のイメージとしては、火事場からお宝をゲットしてくるようなもので、一歩間違えればお宝がゲットできないだけでなく、大やけどを被ってしまいかねません。

また、資金の少ない頃にはレバレッジと呼ばれる「てこの原理」(経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること)を使う為、当てがはずれ損切りもできない状況になった場合、莫大な借金を追う事になります。

また、個人的な経験になりますがとにかく忙しくて神経を使います。まだ10万、20万ほどのミスならまだしも、1秒の判断ミスが普通の会社員の年収を吹っ飛ばすような事さえでてきます。
これはよほどゲームと割り切ったとしても確実に金銭感覚の崩壊を起こしますし、何よりも精神構造の変質と、どこを成功と位置づけるのは個々それぞれですが仮に成功を手に入れても、それと引き換えに必ずどこかで歪みがくるなと思ったのが自分のごくごく個人的な感想です。

まとめ

こうして見ると、どんな事象もそうであるように双方メリット、デメリットが存在し、当然そのスタンスを決めていくのは自分自身です。

僕は、グローバルメニューでも述べたように基本は長期です。一日10分程度スマホで自分の気になってる銘柄50ぐらい(保有銘柄など)の価格、為替、原油先物、金先物、N.Yダウ、経済状況をチェック。
慣れたものでこの10分程で決断、実行。
これ以外は特に株に関しては考える事はありません。楽なものです。
デイトレーダーの様に相場にはりついてなんて事はありません。

しいて言うならば、出かけた時など流行にアンテナを張ってる程度です。世間、世界では何に注目が集まっているのか? どこに行列ができているのか? どんな車種が多いのか? じゃあ、そこから遡っていった会社の株価は? 長続きするのか? 一過性のものなのか?
僕はこの感覚を非常に重要視しています。自分の生活スタイルを崩すこともなく、気に入っています。

普段からこのスタンスでいると、仮に大暴落の局面がきても、今は買いなのか? 静観した方がいいのか?   はたまた、輸出関連株を一旦手放した方がいいのか、割と事務的に処理できます。長期投資といっても、大暴落の煽りを黙ってモロに食らう必要はありません。この辺りは臨機応変に対応する能力を求められ、経験が必要とされる場面です。ベースは長期、相場が大きく動いた時には短期でもポディションを持つなど、それぞれのスタンスを持つ事が必要です。

 

まとめのまとめ

まぁ今回は株の事を中心に話してしまいましたが、僕自信の経験から言わしてもらうと、長期投資の王様は不動産に間違いありません。
買って人に貸す」 これ程シンプルな投資はありません。僕もいくつか物件を所有してますが、株でいうならば毎月配当金をもらっているようなものです。勝手にお金が貯まっていく。これぞまさに、投資、不労所得の醍醐味ではないでしょうか?経験のない方から見れば難しそうと思われるかもしれませんが、「買って人に貸す」 ただこれだけです。 次回は不動産投資についても掘り下げて考察してみたいと思います。

 

長期投資と短期投資を掘り下げて考察

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