自分が見ていた漫画や小説がアニメ化・実写化される。 っというのは特に珍しい話ではないが、私が読んでいた漫画「葬送のフリーレン」がついにアニメ化されてしまいました。
しかも初回2時間スペシャルで、あの「金曜ロードショー」で放送するとは、日テレも随分と粋な事するuuuuu!
葬送のフリーレン
勇者一行が魔王を倒したあとの話で、主人公は人間よりはるかに長く生きる魔法使いのエルフ(フリーレン)。 長寿ゆえの悲しい別れと出会いを繰り返し、程よい笑いと戦い、人生の教訓的なものを折り混ぜながらストーリーは進んでいく。
最近のRPGでも「あるっちゃある」設定ではあるものの、ゆるフワ感が適度に心地よく、アニメ化されるのも頷けるのであります。
ただし・・
もう既に私の頭の中ではフリーレンなど全てのキャラクターの「声」が私好みに設定されていたので、アニメーションPVに少々違和感があったとかなかったとか…(汗)
がしかし〝漫画→アニメ化〟の場合、基本「声」だけの違和感だけで慣れやすく、特に最近のアニメはクオリティーが高いから、アニメ化によって原作を超えてくるのは良くあるパターン。
それよりも最近、映画「ノルウェーの森」の実写版を久しぶりに見返していていたのですが、小説の世界観を映像化するのは、色んな意味で本当に難しいなぁと改めて感じました。
村上小説から実写化というギャップを埋め、オリジナルを超えられる天才監督が現れてくれないだろうか……、 と思う今日この頃であります。
それと、ついでにもう一つ楽しみにしているのが、手塚治虫の「火の鳥(望郷編)」を原作に作られた映画「火の鳥 エデンの花」が11月3日から全国公開される。
火の鳥 エデンの花(望郷編)
ハマらない人には全くハマらないと思うが、私にとってはとても懐かしく大切な作品(↑はエデンの宇)です。
火の鳥の原作はもともとは漫画作品で、全編を通して古代・未来・宇宙・地球・あらゆる時間と空間を舞台にした「生と死・輪廻・愛・人間の業や無常」といった哲学的な問題を、壮大なスケールで描いた冒険ファンタジーなのです。
人はなぜ生きるのか
なぜ苦しまなければいけないのか
そんな事を考える余裕もないほどに忙しい現代人にとっては「今さら?」という感もあるが、今だからこそ少し立ち止まって「人は何の為に生きているのか?」 その答えが火の鳥にはあるような気がしている。
今から40年以上前の作品とは思えないほどのスケール感で、私がこれまで読んだ他の全ての漫画と一線を画している。
漫画の作風自体はさすがに「古さ」を感じざるを得ませんが、もし興味がある人がいたら是非とも読んで頂きたい。
私も今、久しぶりに古い本棚から引っ張り出して読んでみたのですが、やっぱSugeee!
「望郷編」で特に好きなフレーズが、牧村とロミの最後の会話。
おれの遠い遠い先祖が夕日を毎日ながめてくらした記憶が おれの心に伝わっているのかなぁ…
ラストの「星の王子様」の引用も良いんだよなぁ・・
未来編も良いんだよなぁ…
火の鳥は「死生観」さえも変わるかもしれない世界に誇る、唯一無二の日本の芸術作品ではないかと個人的には思っています。
まだまだ語りたい事が山積みではありますが、明日は早いので今夜はこの辺で……